【品質管理の基本】ノギス測定で「誤差」を出さないための鉄則と使い分けの基準

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1.はじめに

品質管理(QC)や品質保証(QA)の現場で、最初に手に取る測定具といえば「ノギス」です。非常に便利な道具ですが、実は「誰が測っても同じ値になる(再現性)」を確保するのが意外と難しい道具でもあります。

「目盛りの読み方はわかっている」という方でも、無意識のうちに誤差を生む「癖」がついているかもしれません。今回は、後輩指導にも使える「ノギスの正しい作法」を再確認しましょう。

2.測定前の「外観・動作点検」:前の人を疑え?

「ゼロ点確認」の前に、必ず行うべき重要なチェック項目があります。測定具は共有物であることが多いため、「前の人がどう使ったか」を確認する癖をつけましょう。

ジョウの欠け/変形の確認(最重要): 特に注意すべきは**「ジョウの先端」です。誤って落下させると、ジョウが欠けたり、特に内側用ジョウの先端が丸まってしまう**ことがあります。先端が丸まった状態で内径を測ると、実際の寸法より大きく表示される原因になります。光に透かして隙間がないか、指先で触れてバリや丸みがないか確認してください。

・全体の傷と動作の確認: スライダーを動かしたときに「ジャリッ」とした感触や引っ掛かりがないか確認します。スムーズに動かない状態では、適切な測定圧をかけることができません。

3.測定誤差を招く「NG行動」と対策

鉄則①:測定面(ジョウ)の徹底清掃 ジョウに目に見えないゴミがついているだけで、0.02mm〜0.05mmの誤差は簡単に出ます。測る前は必ずジョウをきれいに拭き取りましょう。

鉄則②:アッベの原理を意識する ノギスは構造上、ジョウの「先端」で測るとガタやしなりで誤差が出やすくなります。**「できるだけジョウの根元で測る」**のが鉄則です。

鉄則③:測定圧を一定にする 強く押し当てすぎるとジョウが開き、値が小さく出ます。指の腹で軽く押し、止まったところが正解です。

 アナログ・デジタルそれぞれに各部名称がありますが、まずは測定の基本となる        『ジョウ(くちばし)』や『スライダー』の動きを確認しておきましょう。」

4.【実践】公差に応じた「測定具の使い分け」基準

現場で迷わないための、当サイト推奨の判断基準です。

アナログノギス(0.05mm): 公差幅が 0.40mm 以上の場合。

・デジタルノギス(0.01mm): 公差幅が 0.20mm 以上の場合。

・マイクロメータ推奨: 公差幅が 0.20mm 未満の厳しい場合。

「どの道具で測るか」を選択する能力も、品質管理の大切なスキルです。

5. まとめ

正確な測定は、製品の「品質」を保証するための第一歩です。「たかがノギス」と思わず、こうした基本を積み重ねることが、後の「社内校正・点検」の理解にも繋がります。

【今週の息抜き:ゴルフと測定】 ゴルフでも「残り150ヤード」を正確に把握するのは大事ですよね。レーザー距離計も便利ですが、レンズが汚れていたり(清掃不足)、目標の手前の木を測っていたり(測定ミス)するとスコアに響きます。仕事もゴルフも「正しく測る」ことから始まりますね!

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