精密測定の世界で、ノギスと並んで欠かせないのが「ハイトゲージ」です。今回は、ハイトゲージの役割や各部の名称、そしてより高度な使い方まで分かりやすく解説します。
1.ハイトゲージとは?
ハイトゲージは、精密な測定の基準となる「定盤(じょうばん)」の上で使用し、物の高さや穴の位置を正確に測るための測定器です。
【重要】ハイトゲージの相棒「定盤」とは?
ハイトゲージを使用する際に絶対に欠かせないのが**「定盤(じょうばん)」**です。
- 役割:測定の「基準面」となる、極めて平らな台のこと。
- 特徴:石英(石製)や鋳鉄で作られており、少しの歪みも許されない精密な平面です。
- 注意点:定盤の上にゴミや傷があると、ハイトゲージの土台が浮いてしまい、正しい数値が測れません。使用前には必ず表面を清掃するのが鉄則です。
2.各部名称と役割

ベース(土台):定盤に密着させる重厚な土台。ここを滑らせて移動させます。
支柱:スライダが上下に動くためのガイド。デジタル式ではここにセンサーが内蔵されています。
スライダ(表示部):数値を読み取る部分。微調整用のハンドルが付いているタイプが主流です。
スクライバ(先端部):測定物に当てる先端。ケガキ(線を引く)ができるよう、先端が非常に硬く、鋭く尖っています。
3.ハイトゲージでできること
3-1. 精密な高さ測定
対象物の底面から上面までの高さを0.01mm単位などで正確に測ります。
3-2. ケガキ作業
先端の鋭いスクライバを使い、金属材料などの表面に寸法通りの線を引くことができます。加工前の「しるし付け」に欠かせない作業です。
3-3. 平行度の測定(応用編)
スクライバを**「てこ式ダイヤルゲージ」**に付け替えることで、面の平らさ(平行度)を確認できます。
- 定盤の上に置いたワークの表面を、ダイヤルゲージでなぞるように動かします。
- 針の振れ幅を見ることで、その面が定盤に対してどれくらい平行かを精密にチェックできます。
4.正しく使うための3ステップ
清掃:定盤とハイトゲージの底面(ベース)を綺麗に拭きます。
ゼロセット:スクライバを定盤にピタッと当て、表示を「0」に合わせます。
測定:ワークに優しく先端を当て、数値を読み取ります。
5.まとめ
ハイトゲージは、単に高さを測るだけでなく、定盤という「基準」の上で、ケガキや平行度の確認まで行える非常に万能な測定器です。
- 定盤の上で使うのが大原則
- スクライバは鋭いので取り扱いに注意
- ダイヤルゲージを組み合わせれば、測定の幅がさらに広がる
これらを意識するだけで、現場での測定精度は格段に向上します。ノギスやダイヤルゲージと合わせて、ぜひハイトゲージの使い方もマスターしていきましょう!
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